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サンプルスクリプトを参照する
Inno Setup では、サンプルスクリプトがいくつか用意されています。サンプルスクリプトを、ビルド・実行・アンインストールして、インストーラ作成の参考にしてみてください。
( 「My Program version 1.5」 がプログラム名として、[プログラムの追加と削除] に表示されます。)
サンプルコードは、インストールディレクトリ\Examples に保存されています。
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Inno Setup のサンプルスクリプトが保存されている。 |
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Inno Setup で作成するインストーラで使用する各言語のデータファイルが保存されている。 |
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主なサンプルスクリプトの説明
スクリプトファイル名 | 内容 |
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Example1.iss | MyProg.exe をインストールする。Readme 表示や、プログラムメニューにショートカットを作成する。 |
Example2.iss | Example1.iss の動作に加えて、プログラムメニューにフォルダではなく、直接 MyProg.exe を起動するショートカットを作成し、デスクトップ上にもショートカットを作成する。 |
Example3.iss | Example1.iss の動作に加えて、レジストリに、インストールディレクトリの情報を書き込む。レジストリ書き込みのスクリプトを確認できる。 |
Languages.iss | 複数の言語UI を持つインストーラを作成する場合のスクリプト。デフォルトのままの場合には、英語UI のインストーラが起動するが、[Setup] セクションに、;ShowLanguageDialog=yes を追記することで、英語 / オランダ語 / ドイツ語 を選択するウィザードページが表示される。 タスク追加(インストール時の追加処理)についての記述も確認することができる。 |
Components.iss | コンポーネント単位でインストールさせる場合のスクリプト。3つのコンポーネントを用意したインストーラの動作を確認することができる。 |
CodeExample1.iss | [Code] セクションでイベント関数に記述する場合のサンプルスクリプト。インストールするファイル単位でのイベント発生や、基本的なイベント発生のタイミングを確認することができる。 [イベント関数使用例] -InitializeWizard -RegisterPreviousData -ShouldSkipPage -NextButtonClick -UpdateReadyMemo |
CodeClasses.iss | インストーラで使用する各ウィザードページ、各コントロールを表示するスクリプト。ウィザードページタイプではなく、ウィンドウ UI での表示を行う。コントロールに対するイベント関数処理についての記述例もあり、UI 記述について確認できる。 各ウィザードページ、各コントロールのクラスについては、ヘルプ:使い方-パスカル・スクリプト:サポートクラスレファレンス を参照。 |
CodeDlg.iss |
カスタムでウィザードページを作成する場合のサンプルスクリプト。ユーザー情報とプログラム利用方法とそれに関するウィザードページをカスタムで作成している。プログラム利用方法によっては、インストールするためのキー入力を求めるウィザードページを表示する。 ウィザードページの作成や、ユーザー入力による動作の変更等を確認できる。 [イベント関数使用例] -InitializeWizard -RegisterPreviousData -ShouldSkipPage -NextButtonClick -UpdateReadyMemo |
CodeDll.iss | DLL 呼び出しと実行を行う場合のサンプルスクリプト。WindowsAPI と MyDll.dll(サンプルで添付)の関数を使ってメッセージボックスを表示する。また、関数呼び出しに失敗して例外を発生させるようにしている。 dll の読み込み、関数呼び出しに関する記述を確認することができる。 |
UninstallCodeDll.iss | アンインストール時に、DLL から関数を呼び出すスクリプト。アンインストール実行直前に、DLLからメッセージボックス表示の関数を呼び出す。 |
UninstallCodeExample1.iss | アンインストール時のイベント発生タイミングについて確認することができる。アンインストールを実行して、メッセージボックスが表示されるタイミングを確認する。 [イベント関数使用例] -InitializeUninstall -DeinitializeUninstall -CurUninstallStepChanged |
CodeAutomation.iss | インストールする環境に存在する Microsoft のアプリケーションに対する処理を行うスクリプト。 Word の起動を確認したり、IIS で仮想ディレクトリを作成したりする処理を行う。 COM オートメーションオブジェクトの利用を行う場合のスクリプト記述例を確認できる。 |
投稿者 yamadas : 2006年08月15日 20:00