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簡単なインストーラを作成する

Inno Setup を使って簡単なインストーラを作成します。

Inno Setup を起動します。
以下のダイアログが表示されますが、「Cancel」を押して閉じます。

build1.gif

以下のスクリプトを、貼り付けて、ビルドを実行します。

[Setup]

// アプリ名
AppName=MyApp
// アプリ名+バージョン
AppVerName=MyApp 1.0
// アーカイブ名
OutputBaseFilename=MyApp
// 初期インストールディレクトリ
DefaultDirName=c:\installtest

[Languages]
Name: japanese; MessagesFile: compiler:Languages\Japanese.isl


build2.gif

ビルドが正常に終了すると、Inno Setup のインストールディレクトリ下に、
Output という名前のディレクトリが作成され、そのディレクトリ内に
MyApp.exe というインストールアーカイブが作成されています。

Inno Setup 5(インストールディレクトリ)
  Examples  
  Languages  
  Output ← 新しく作成される。
  ディレクトリ内に、インストールアーカイブファイルが作成される。
  Inno Setup のプログラムファイル等
             :

build7.gif


作成された MyApp.exe を実行します。

build3.gif

build4.gif

build5.gif

build6.gif

インストールが終了すると、インストールディレクトリが作成されます。
build8.gif

インストール情報が、レジストリに書き込まれ
「アプリケーションの追加と削除」の一覧に表示されます。

build9.gif

アンインストールを実行すると、インストールディレクトリ「c:\installtest」が削除されます。

インストール情報のレジストリ書き込みについて
  Inno Setup では、インストール情報を以下のキーでレジストリに書き込みます。

[HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Uninstall\[AppName]_is1]

[AppName] は、[Setup] セクションで AppName に指定した値になります。
このキーに書き込まれた値を元に、「プログラムの追加と削除」でのインストール情報表示や、アンインストールプログラムの実行を行います。

以上が、インストーラ作成の基本的な流れとなります。
今回は、インストールスクリプトに [Setup] と [Languages] セクションのみ記述しましたが
Inno Setup には、インストールするファイルを指定するセクションなどもあります。
次に、各セクションについて説明します。

>>Inno Setup での各セクションについて

投稿者 yamadas : 2006年08月16日 23:00

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